日本の美しい歴史を茶室に見る

戦後、日本には多くの異文化が移植されましたし、便利で機能的な生活が当たり前の現在では、住居をみても和室がすくなくなり、フローリングにベッドが当たり前になりました。

ここで日本の美しい歴史を考えた時、行き着くのはやはり和室ではないでしょうか。

それも只の和室ではなく、日本人の美しい心を具現化した茶室に私たちは日本の美しい歴史を垣間見ることができるでしょう。

いわゆる数奇屋風の茶室の始まりは戦国時代の末期のようです。

茶室は全国各地にありますが、何といっても茶室と言えば千利休を語らずにはいられません。

利休は侘び(わび)数寄こそまさに真の茶室であると言う考えの持ち主でした。

その中にこそ本来のもっている美があると、感じ取っていったのです。

ここで現存する主な茶室を見ることにしますが、これらのすべてが日本の美しい歴史そのものと言えるでしょう。

愛知県犬山市の有楽苑にある如庵(じょあん)は国宝に指定されています。

京都市北区臨済宗相国寺派の鹿苑寺の茶室、夕佳亭も有名です。

石川県金沢市の兼六園には茶室の夕顔亭があります。

奈良県大和郡山市にある慈光院には高林庵という茶室があります。

京都市にある高桐院の茶室、松向軒も代表的な茶室です。

本来、茶室は茶道で主が客を招いてお茶でもてなす場ですが、茶室だけの場合と庭園と茶室の組み合わせもあります。

このいずれもが美しい日本の歴史であると同時に侘びさびを大切にする日本人の美しい心の表れだと言えるでしょう。