桂離宮に日本の美しい歴史を発見

日本の美しい歴史を語る時に、世界でも類を見ない和風建築物があります。

和風建築物ですから、寺院や神社ではなく宮殿ですが、宮殿は皇居で、ここで取り上げるのはその離れである桂離宮の美の歴史です。

桂離宮は京都市西京区桂にある、約7万平方メートルの庭園と建築物ですが、回遊式の庭園は日本庭園の傑作と称されています。

また、建築物の一部である書院は茶室同様に数奇屋風を採用していますが、庭園には茶屋もあります。

桂離宮は近世の皇族の実態と言う歴史を今に伝える極めて貴重な建築物と庭園と言えます。

桂離宮の建造物はいくつかの書院と御茶屋ですが、古書院や中書院、新御殿はいずれも入母屋造りで、柿葺(こけらぶき)の屋根です。

また、まさに日本の美の歴史とも言える回遊式庭園には、桂川の水を引いた池があり、その周辺には、松琴亭や賞花亭、笑意軒や月波楼があり、さらに園林堂茶屋や築山、橋や石灯篭などが配されています。

古書院は接客用の座敷として使用されたとのことですが、池に向かって張り出した竹簀子の「月見台」は数奇屋造りです。

なお、桂離宮を語る際に欠かせないのがお月様で、桂離宮の建造物と庭園の全体が月見のための舞台となっているところに日本の美の歴史があります。

日本の美の歴史は月を愛でる心に見られますが、桂離宮では月波楼で最初に月の出を見て、月が中天に昇ると古書院の月見台へ移動しながら月を観賞することができます。

まさに繊細で決めの細かい日本人の美的感覚と美しいものを愛する日本の歴史が桂離宮にあります。