美しい日本人形

人形は世界各国にあり、フランス人形やドイツ人形などは日本でも知られていて、リビングの置物として飾ったりしていますが、ここで忘れてはならないのが、美しい日本の人形です。

日本の人形作りには古くからの伝統があり、日本人形は一般の家庭で昔から置物として飾られていますが、海外の人は日本人形を見ると単なる工芸品としてだけではなく、そこに美術的な価値を見出すようです。

日本人形は和服を着て、日本髪を結っていますが、その面立ちはまさに美の極致で、そこには日本独特の能面に見られる高度な工芸技術が生かされています。

なお、日本人形は市松人形あるいは衣裳人形とも呼ばれますが、衣裳人形は江戸時代に武家の子女が嫁入りをする際の婚礼道具のひとつで、花嫁人形とも称されたそうです。

また、衣裳人形、すなわち日本人形が纏う衣裳は様々で、その衣裳で身分や職業が分けられていました。

たとえば、舞妓であったり、藤娘、町娘、あるいは武家娘や姫君などがその代表的な衣裳人形です。

昔は衣裳人形を嫁入りの際の家財道具のひとつとしたそうですが、これはその人形に災いを転嫁させるという意味がありました。

したがって、厄除けの身代わりということでは、身分が高く、しかも容姿が美しい人形が好まれたようです。

なお、この風習は戦後も続いており、最近でこそあまり見かけませんが、日本人形は日本の女性と着物を象徴する美しい日本として、海外でも高く評価されています。